2015年 04月 08日
ゆうくんの「ゼロ時間」~誕生日、月命日に寄せて(1)
まだ半年たっていないことに改めて無常の想いに捉われました。
ゆうくんが我が家に来たのは2010年6月16日。この日から我が家におけるゆうくんの時計が時を刻み始めました。
その前、すなわちゆうくんの「ゼロ時間」は?
月命日を機に、想いを馳せてみたいとおもいます。
その募集告知は、こんな内容でした。
「ポメ♂ゆうくん。
9才。2.6キロ。去勢済み。
個人の方の里親募集の協力。
一人暮らしの飼い主さんが入院してしまったため、毎日たったひとりで生活し、寝ています。
ごはんは通いの人が届けています。
生まれつき少してんかんの症状があるため、お散歩も今はほとんどしていなく、
家で静かに暮らしているようです。
てんかんの症状は頻繁ではなく、 現在治療は必要ありません。
室内トイレはOK…(筆者による要約)」
「去勢済み」
…ではありませんでした。お風呂に入れようとしかたら、股間には立派なωが…
「てんかんの症状は頻繁ではなく、 現在治療は必要ない…」
…これは日に一回ないし二回訪問するだけのシッターさんでは無理もないとは思いますが、決して軽症ではなく、治療が必要なレベルでした。我が家に来てほどなく投薬を開始しましたが、結果的に、てんかんの進行が、他臓器等は標準よりずっと丈夫だったゆうくんの命を奪いました。もっと早く治療が始められていたら…という思いは、正直あります。
正確には「ひとりぼっち」ではなく、三匹の猫と同居していたそうです。犬と猫が仲良しになる例は少なくありませんが、ゆうくんと三匹の猫は没交渉だったようです。
そして、もうひとつ、募集文には触れられていなかったこと。2枚目の写真が一番分かりやすいですが、右の前足が不自然に湾曲しています。私達はゆうくんと対面してすぐ気づいて尋ねましたが、明解な答えを得られませんでした。うちに来てからしばらくして病院で 診てもらったら「骨折してそのまま固まったと見られる。手術で治せるが、てんかんのため麻酔ができないので、治療は無理」とのこと。改めて写真を見直すと、どの写真も右前足を舐めていた痕跡が見てとれます。おそらく、骨折は募集のそれほど前ではなかったのでは?写真を撮った頃はまだ痛かったのでは?
…今さら蒸し返そうという気持ちはまったくありません。
「ゼロ時間」の想像に過ぎません。
2010年6月16日、ゆうくんはうちの子になり、うちの子としての時計が動き出しました。
「ゼロ時間」は終わったのです。
おにいちゃんがふたりもできました。
そのおにいちゃんをひとり、またひとりと見送り、ゆうくんはひとりぼっちになりました。
何が起きたか今もって分かりませんが、ひとりになってまもなく、ゆうくんは見違えるように元気になりました。
そして…
歩いて…
歩いて…
歩いて…
歩いて…
歩いて…
歩いて…
2014年11月5日、ゆうくんの時計は止まり…
二度と動くことはありませんでした。
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by pomedukeyu
| 2015-04-08 20:41
| ゆうくん