2014年 06月 01日
夜の散歩の小さな奇蹟
あたりはすっかり夜の闇につつまれていました。
ほぼ毎日通る道の景色も、夜にはまったく違って見えます。
いつもの運動場は、傍らが草地で夜は蚊も多いので回避し、近くの団地内の道(桜やツツジや雪だるまを見るときに通ります)で、ゆうくんをおろしてみました。
思えば、知らないうちに、この世とあの世の境に迷いこんでいたのかもしれません。
「そうしようね。」
本当は近所をカートで回るつもりだったんですが、ポメがいたら橋に行かないなんてあり得ませんから、回って帰ることにしました。
「にいた~ん、ゆうくんが来たでちよ~! 出てきてくだちゃ~い!」
もちろん、ポメが答えるはずもなく、いつものように橋を二往復(それがポメの日課でした)して帰ろうかとカートを動かしかけたその時…
「にいたん、にいたんだ!」
「えっ?!」
「…」
「え?」
「なんでもないでちよ…」
橋を離れてすぐ、ずいぶん久しぶりにポメの“盟友”黒猫のクロちゃんに逢いました。
「あれはなんだったんでちか?にいたんのオバケでちか?」
「さあな。ポメに逢いたいという、君の願いを聞いた夜の神様が、つかの間、夢を見せてくださったのかもな…」
「そうでちか。夢でもいいから、また逢いたいでちよ。」
人には分からぬ、こんな会話を交わしていたのでしょうか…
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by pomedukeyu
| 2014-06-01 17:17
| ポメ